2014年 11月 15日
Fade Out
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シングルロッドを振っていたころにダブルホールがなかなか上手に出来なくて、気がつけばついつい何処でも素振りを
してしまうことがあった。たとえば電車待ちでのホームでの素振り、ドアが開くタイミングとシュートのタイミングが
バッチリと合ってしまってドア越しに立っていた乗車していた人と僕は目が合ってしまう。
僕は恥ずかしさのあまり、そのまま電車を見送ってしまったことがある。やはり僕は面白いことや楽しいことをみつけると
「軽率な」 という重い症状が出てしまうらしい。
そして今回も十勝へ向かう途中のコンビニでレジ待ちをしていたときに、僕のついついの症状が出てしまった。
セットしてからのスネークロールキャスト。「次のお待ちのお客様」の店員さんの声かけでシュート。どう、お会計を済ませるポージングをとろうとも、
どう、ごまかそうとしても僕は恥ずかしさでいっぱいになってしまった。
僕はやってしまったあとに後悔するタイプで、いつも反省はするのだけれども、忘れたころについついの症状が出てしまうのだろうなぁ

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グッと冷え込んだ、朝日で眩しいフィールドでロールキャストをしながら少しずつラインをリールから引き出す。
もう少しランニングラインを出そうかとロッドを振りかぶると小ぶりな魚がフライを咥えていた。
少し、くすんだ魚体を見ると今シーズンもとうとう終わったのだと僕は少し照れ笑いをしながら、そっと魚をリリースする。
太陽の上昇は実に早く気がつけば、もう下降の軌道に変わっている。魚からのコンタクトは無いまま秋の日の時間は急ぎ足で
刻々と迫っている。
フィ-ルドの草木はすっかりと葉を落とし、生命感あふれる季節では木の枝やら藪で歩くのが困難だったポイントが少しばかり道を開けてくれてる。
この日最後にロッドを振ったのも初めて目にするポイントだった。
下流に向かって左側にゆっくりとしたカーブを描き左岸側は流れが止まっていて、深場でも水流は巻いていない。
シーズン最後にロッドを振るとしたら僕には絶好のポイントだった。
対岸側にキャストをし、ゆっくりとスイングさせる。やがてスイングしたラインが水流の抵抗から抜けてフッとテンションが軽くなる。
魚がフライを咥えるとしたらこのへんだろうなと僕は少しだけステップダウンをして、もう一度フライを流す。
またラインは水の抵抗から抜けてゆっくりとターン、テンションがなくなると同時にガツンと握っていたグリップが手から弾かれそうになるような衝撃が
伝わる。僕は急いでグリップを握りなおしてロッドを立てる。3.4回の強烈なヘッドシェイクが伝わってきたがやがて何事もなかったようにロッドテンションが
軽くなる。眩しい夕日に照らされながら僕は深いため息をついてみたが気分は意外と悪くなかった・・・

翌日は十勝川の下流まで足を延ばしてみたが低気圧の影響で下流域の水質はすっかりと濁っていたように思う。
きっと次回は楽しませてくれるのだろうと白鳥達が佇む、みなもを少しだけ眺めて雪が降る札幌まで車を走らせた。

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Arvo Pärt - Spiegel im Spiegel
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by bolocyan | 2014-11-15 23:59 | 釣りのお話 | Comments(0)


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