2014年 10月 30日
カッパの川流れ
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今年の夏にtakeponに古いストッキングタイプのネオプレン製のウェーダーを貸したところ、ピンホールなのかシーリング部分か分からないけれど右足がぐっしょりと濡れていた。
十勝川の流れは勢いがあるというか、とにかくトルクフルな流れでタイトなウェーダーのタイプの方がやはり歩きやすと僕は釣行に備えて水漏れの修理をしてみた。
青空満点の空模様でも放射冷却の影響で、フィールドはぐっと気温が下がっていたように思える。ピリッとした寒さのなかで僕は新しいポイントを探して冷たく、とにかくトルクフルな流れに
そっと足を踏み入れる。壮大な十勝川に遊びに行くたびに僕は以前に遊んだポイントではなくて新しく見つけたポイントでロッドを振るようにしているから
毎回新鮮な気分で楽しめるのだと思う。

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先ほどまで雲ひとつない青空に厚い雲がどこからともなく大粒の雨と一緒に集まってきた。この日は青空と大粒の雨が交互に変わる天候だった。
そして、大きな流れの二つ目の新しく見つけたポイントをひと流ししたころだった。ふと下流に目線を向けると、また僕の大好物な大きな流れが目に留まった。対岸側からキャストをして
フライを流れに乗せると、もしかしたらと僕は対岸まで渡れるところをぐるっと見渡して探してみる。
最後にいつ穿いたのかも忘れてしまったスリムなウェーダーはすこぶる好調で少し無理をすればと、僕は浅はかなウェーディングを開始する。
徐々に流れがきつくなり、スリムなウェーダーでも水の抵抗は容赦しない。対岸まであと少しだったと思う。気がつけは僕の視界は広がる地平線のように水面しか見えない。
以前にも、危機的状況を何度か経験したこともあるけれど、どうやら今回もそのような状況と僕は十勝川の流れに乗りながら状況をやっと把握する。
きっと僕のトロイ頭の中でもその時の状況ではフル回転していたのに違いない。ただ、そんなときでもあまり僕はパニックにならないんだ。少し背泳ぎに近い体勢をとって下流の流れを確認する。
あとは流れ逆らわず、ただただ舵をとるようにカッパ的な平泳ぎをしばらく続ける。
およそ10メートルほど流されたのか、つま先が石に当たる感触があった。ずぶ濡れで川岸にたどりついたときはアドレナリンであまり寒さは感じなかったし、
僕は息切れとともについついニヤニヤしてしまう。外遊びはアドベンチャーだから、きっと僕はリトル植村直己になったような気分だったよ (笑)
たとえば、イヤホンをして音楽を聴きながらでも安心して道を歩ける日常ではこの感覚はないですし、発展途上国で同じことをしていたら、車やら牛に轢かれてしまう。
だから僕は外遊びがたまらなく好きなんだと思う。こんな状況を体験すると自分の持っていた本能的な、潜在的な感覚を再確認できるように思うからね。

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一呼吸おいたあとに時間を確認するも正午にもなっていなかった。僕は車に戻りさっさと着替えをすませたのだけど予備のズボンを持ってくるのを忘れていた。
まだまだ、アドレナリンの分泌は続いているのかやはり寒く感じないし、どこでロッドを振ろうかと、もう考えている。
そして、新しいポイントを見つけるために車を走らせた。次に見つけたポイントもこんな流れでもしも魚が掛かったとしたら、さぞかし楽しいと思える流れだった。
ウェーディングもいつもより少しばかりか慎重になっていたがあまり反省していなかったと思う(笑)。今度こそはと大きな流れに向かってキャストを繰り返す。
時折、フッフッと枯れ葉がスイングをしているフライに触れる。そして、クンッとティップがあおられるが、そのたびに僕は少しだけロッド立てて確認するが生命感はロッドには伝わってこない。
どれくらい一連の動作を繰り返しただろう。もう一度対岸45度方向にキャストをしてフライを流れに馴染ませる。
やがてフライは僕が立っている下流側ヘとスイングが始まる。そろそろスイングが終わってリトリーブをしようかと思っていたころにロッドを持つ手にガツンと衝撃が走る。
とくに下流に走るわけでもないし、ヘッドシェイクも感じない。僕は根掛かりかとため息まじりで、もう少しロッドを立ててみる。そのときにやっと生命感がロッドから手元ヘと伝わってきた。
HARDY St.JOHN MK2 3 7/8の音色は乾いた秋の青空に気持ちよく響いていた。秋らしいコントラストの彼女を見送ったあとには濡れたウェーダーで、すっかり体が芯から冷え切っていた感覚を
僕はようやく取り戻すことになる。
そして、ウェーダーの修理が出来たのかどうかはその日はまったく確認は出来なかったけれどネ (笑)・・・

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59.86→59.99

PS.  takepon、僕はLサイズのウェーダーの股下はピッタリだったよ W
ジャケットの陽気なデザインのように、また僕はハッとしたことも忘れて危険なウェーディングをしてしまうのだろうなぁ~ W

Chiara Civello - Una sigaretta

Chiara Civello - Con una rosa
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by bolocyan | 2014-10-30 23:37 | 釣りのお話 | Comments(0)


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