2013年 11月 09日
イクラ色の着こなし



Pink Martini - Sympathique


太陽が黄金色の木々を照らして・・・

少し前に峠に雪が降ったと天気予報で流れていたから、僕は車のタイヤをスタッドレスタイヤに変えて

そのまま出かけた。

一面 黄金色の世界が広がったと思ったら 標高が少し高くなると

白樺の白い幹だけがグッと際立つ風景で

紅葉の華やかさは無いけれど、これはこれでロングドライブを楽しませてくれる。

フィールドに着いたのはコンビニで買った昼食用のおにぎりを食べ終えるころで

程なくして僕は車から降りて、最近プレゼントで頂いたオレンジ色のウインドストッパー生地の

厚手のパーカーに袖を通して、その上から、これまたオレンジ色のダウンベストを着て

おまけにピンク色の柄が入ったマリオが被っていそうなワークキャップみたいな形をした帽子を被って

僕はせっせと釣りの用意をしてみる。

親子ほど歳の離れた友人が来たのはそんな頃で その時から

たとえば、ヒーロー戦隊ごっこやおままごとごっこみたいなごっこ的な遊びが始まる。

僕達のごっこは まず 初対面から演じます。

「こんにちは」「あっこんにちわ」「おじさん、いつも来るの?」「いえ、釣りは今日が始めてで・・」

「へぇ~そうなんだ だったら僕が教えてあげるよ」「え、いいんですか お願いします」みたいなところからスタートする。

車からフィールまで歩いて遠くはないが、そんな短い距離であっても腹がよじれるほどの笑いが起こるから

釣りを始める頃には僕は少しぐったりしてしまう。

ロッドを振って1時間くらい経ったときだったか まだ、ごっこ遊びが続いていて

「お兄さん 釣れないですね」「おじさん、釣りなんてものは そんなには甘くは無いからね」のごっこの最中に

僕のロッドが絞られる。

「上手ですね お兄さん」「おじさんもそのうち釣れると思うから頑張りなさい」「はい」

どうゆう訳かそれからコンスタントに僕のロッドが絞り込まれる。

「おじさん、少し沈めないと釣れないよ」「はい、分かりました」 そして時折、友人はニコニコの笑顔で「お前だったら本当にうるさいなぁ~」の

オチを入れてきたりもする。

日が山間に隠れ始める頃に、どうやら友人にも魚が掛かったみたいで、

僕は「良かったね おじさん これがニジマスだよ さぁ写真を撮って撮って」とやはり笑いが尽きない・・・

家に帰っても ごっこは続くから

あきれた顔で美味しい料理を作ってくれる倉本聰も入って、僕らの演劇も更に盛り上がりをみせた・・・


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翌日は近所の川を訪れてみた。

よく通っていたフィールドに着き車からポイントを眺めていたら 大きな魚が跳ねていて 僕は急いで釣りの準備をしようとトランクを開けながら 

また、ポイントを凝視する。

そして、ふと数日前にイクラ丼を食べた事を思い出して 「あぁ~」のため息が出てしまう。

僕は、すっかり彼らの存在を忘れていたのだった。

そんなことを考えているうちに、ボリボリのキノコの味噌汁付きの美味しい朝食を食べたばかりで、満腹中枢MAXだったし

昨日のごっこの疲れもあったし、彼らの存在もあるし、おまけにポカポカの小春日和も手伝って

イクラの親分みたいなコーディネートのウェアを着ていた僕は彼らの側の護岸されたコンクリートに横になってしまった。

数分、意識が遠のいたけれど 目が覚めた僕はもう一度 フィ-ルドを見つめて

川底に息絶えて重なるように沈んでいる彼らにご苦労様の想いだけを残して

また、友人と ごっこをするために車を走らせた・・・


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by bolocyan | 2013-11-09 19:45 | 釣りのお話 | Comments(0)


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